ブルース・リー宅取り壊しへ
文化遺産の消失を嘆く声も
香港を代表する国際的映画スター、ブルース・リー(李小龍)がかつて暮らした九龍塘の邸宅が、8月末にも取り壊されることがこのほど決まった。リーのファンクラブ「李小龍会」では、取り壊される可能性を知った有志が邸宅を買い取り「ブルース・リー紀念館」とする計画を立て、政府に問い合わせていたが、支援は得られなかったという。また、ある財団がマレーシアに「ブルース・リー紀念館」を作る計画もあるとされており、現地の文化遺産消失を惜しむ声が広がっている。
「李小龍会」の黄耀強会長は、先月ある篤志家から同会に連絡があり、「リー宅を買い取り、紀念館もしくは博物館に改築の意思があることを伝えられた」と話す。紀念館の個人運営は限界があるため、篤志家自ら政府に支援の可否を問い合わせたが、回答は得られなかったという。
黄会長は「リー宅は世界中からファンが訪れる聖地。旅行業が不景気な現在、観光スポットの取り壊しを容認するのは、政府が掲げる観光業の保護と支持に矛盾するのではないか」と残念がった。(8月23日)
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