「日々和器」企画展キュレーター
氏名:ジェシカ・ウォン(黄詠詩)
1989~1990年ソニーレコード香港。1990~1997年ポニーキャニオン香港。1997~1998年ヤマハ香港。1999~20000年EEGレコード。2000年~フリーの整体治療師、日本語通訳。2017年~「日々和器」企画展キュレーター。
日本人アーテイストとの仕事
日本の文化や歌のブームが起きた20年以上前の当時高校生だったジェシカさんは、日本の雑誌や日本人歌手や俳優の会話を理解するために日本語を勉強を始めた。日本での語学留学を終えてた後、香港の日系レコード会社に勤務した。そこでは日本人アーティストのコンサートや企画、メディア媒体への連絡・宣伝、記者会見の段取りや通訳をほぼ一人でこなしていた。27年に及ぶ芸能関係の仕事では中島みゆきや福山雅治、CHAGE and ASKAなどの歌手や桃井かおりや藤原竜也、長沢まさみなどの俳優との交流があったが、『チャゲアスの”Say Yes”の大ブレークで1990年代に2度のアジアツアーがありました。彼らは当時大変なスーパースターなのに、とても気さくで素敵なアーティストだったのが、とりわけ一番思い出深いですね』と語る。
和器・作陶家との出会い
レコード会社後、フリーで活動していたジェシカさんは和器の個性やわび・さびに魅了され趣味として陶芸の勉強を始めた。そんな中、二階堂明弘さんが主宰する『陶ISM』というサイトと出会う。『二階堂さんには最初フェイスブックで連絡を取りました。彼は全く面識も何もない香港人の私に多くの作陶家さんを紹介してくれましたが、紹介頂いた作陶家さんは、更に別の作陶家さんを紹介するなど、日本の陶芸家同士の横のつながりの強さと友情にはまず驚きましたね。』と当時を振り返る。
二階堂さんやお世話になった作陶家達に何か恩返しが出来ないかと考えたジェシカさんは、香港で和器を紹介するイベント『日日和器』を企画した。そしてFringe Clubでの作陶展は四季それぞれに様々な作陶家の作品を紹介する実に1年に及ぶ大きなイベントとなった。今回のイベントをきっかけに来年以降も様々な場所で和器展示会が計画されていて、香港における和器の認知は更に広がりを見せることだろう。
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