ホコチューNo.36「TOPPAN PRINTING Co.,(H.K.)LTD.」CMO Communication Designer 愛原 弘也さん

ホコチュー 香港の中心でアノ時を語る 第36回

TOPPAN PRINTING Co.,(H.K.)LTD.
Chief Marketing Officer(CMO) Communication Designer

愛原 弘也(あいはら ひろや)さん


経歴:
新しい仕掛けをするために東京から上海、そして香港へ。この4月から九龍塘InnoCentreに拠点を移し、モノづくりを基盤とした「情報商社」として、ベンチャー企業と共創しながら、香港からASEAN諸国の人たちに新しい体験価値を創造し続ける。

香港の第二の創業期に新しい風を巻き起こす

 現場と経営を経験した 戦略的アイディアマン

「新しいことが好きです。刺激的で新鮮なことを、いつも考えていますね。」と語る愛原さんは、所謂大企業の中でも、新事業や、新サービスなど「今までにないこと」を生み出し実行する、アイディアマンだ。

入社後の11年間は営業として、クライアントの広告・販促・マーケティング活動の戦略から提案、実行してきた。

「お客様に無理難題を言われ悩みながらも、それに応えて新たな提案をしていくことで、自分を育ててもらった気がします。感謝ですね。」と当時を振り返る。

その後、事業戦略本部に異動。事業本部内の戦略を練り、新規事業開発や事業提携を進める。「眠っている活字資産をマネタイズし直したいと考えて、大手出版社と一緒に劇場公開アニメ映画の制作プロデュースもしたことがあります。」と、既成概念に囚われない姿勢が伺える。

 改革を実行 海外でも足跡を残す

2015年に上海凸版広告に赴任した愛原さんのミッションは「改革」。

初めての海外勤務は刺激的ではあったが、苦悩もあった。

「私が中国語を出来ないことをいいことに、WeChatでバッシングされたり、しょっぱい想いもしましたね。」

それでも、部門の立て直しを徹底的に実行し、時には腹を割って議論する愛原さんの姿に、現地スタッフは「口だけじゃなくて本気なんだな」と思うように。改革の効果が目に見えるようになった頃には、スタッフとの壁も絆に変わっていた。

苦しい思いをしながらも、最後に勝ち取った信頼と笑顔~上海凸版広告有限公司時代~

昨年末、凸版香港は長年の印刷出版事業に幕を下ろし、今年から最先端表現技術を用いた映像や広告などの事業に大きく舵を切った。この変革期を任されたのが愛原さん。マーケティング責任者でありながら、社内改革も実行する。

「印刷テクノロジーで世界を変える、香港での新しい仕掛けづくりにワクワクしています。」と話す愛原さんと、第二の創業期の凸版香港から目が離せない。

 

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