不動産価格高騰止まらず
晩婚化や不育問題に影響も
香港の不動産価格が上昇を続けるなか、多くの人が家を買えず結婚や子育ての人生設計に影響を受けていることが調査会社の「ニールセン」による調べであきらかになった。
同社のアンケート結果によると、95%の市民が「不動産価格が高過ぎる」と感じており、約30%が「一生香港で家を買えない」と考えていた。また、未婚の回答者のうち55%は「不動産価格の高騰は結婚の計画に影響する」とし、家が買えるまで婚期を先送りにしているという。さらに「香港を離れ、移民する」ことを選択肢の一つと考えている人は34%に達していた。
一方で、先ごろ引退を表明した実業家の李嘉誠氏が記者会見で「大学生のうちから『家が買えなければ結婚しない』などと言う女の子とは、さっさと別れなさい。まだ若いのだから、ほかの相手を探せばいい。学生のうちからそんなことを言うのは『正常』ではないよ」と発言、アジア不動産王からの「アドバイス」は大きな反響を呼んだ。これらの話題への反応は、香港人が「家を買う」ことを重視しすぎる表れともみられている。(3月21日)
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