逃亡犯引き渡し条例」改正
議会混乱で主席選定できず
香港政府が推し進める「逃亡犯引き渡し条例」の改正に関し、5月11日(土)に行われた立法会の修訂法案委員会会議は反対派と賛成派が対立、もみ合いになるなど一時混乱に陥った。
立法会秘書処の通知によると、当日午前9時から賛成派のベテラン石禮謙議員を臨時主席とする「逃亡犯引き渡し条例」法案委員会が開かれ、正副主席を選出する予定だった。しかし反対派の議員らが午前8時半から会議を強行開始。石議員の入室を阻止するなどもみ合いとなり、立法会は一時混乱状態に陥ったという。
今回の政府による条例改正は2018年、交際相手の香港人女性を台湾で殺害後死体を遺棄し、ATMカードで不法に現金を引き出すなどした香港人男性が、香港に逃亡した事件が発端となっている。犯人の男性は香港で逮捕されたが、現行の法例では殺人罪に問えず、マネーロンダリングの罪で服役しており、今年10月に保釈される見通し。
キャリー・ラム(林鄭月娥)行政長官は、7月の立法会休会前に条例改正を目指すとしている。(5月11日)
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