生ブタ肉の供給量が4割に減少し、屠殺場が経営難に陥っていることがこのほどわかった。
豚コレラの影響を受け、生ブタ肉供給量の減少にともない、価格も急上昇。牛肉や冷凍肉を扱う市場の店では、生ブタ肉よりも価格が安いため、売り上げが2割程度増加しているという。牛肉を扱う店の店主は「生ブタ肉以外の肉類を買い求める客は増加しているが、値上げはしない。上げたら売れなくなるから」と語った。また、トリ肉を扱う店舗でも「お客さんから生のブタ肉は高いから買わないという声は聞く。でも、うちが値上げするのは中秋節などお祝いの時期だけ」と説明した。
また、屠殺場も経営危機に直面している。私営の荃湾屠殺所はすでに食物環境衞生署に経営難を伝えており、同所駐在の運送会社では社員に対し、今後も内地からブタの供給がなければ、今月末にも車両部隊を解散する旨の通知をしたという。
業界内では、荃湾が運営を終了した場合には長洲屠殺所も運営難に陥り、香港全体が上水屠殺所に頼らざるをえず、価格の高騰も懸念されている。(7月12日)
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