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医療コラム
Q ウィルス性胃腸炎が流行っていると聞きました。教えて下さい。
A ウイルスが胃腸に入り込んで、胃腸の働きを悪くするために、急に吐き出したり、下痢をしたりします。ウイルス性胃腸炎は「おなかのかぜ」「はきくだし」「嘔吐下痢症」など、様々な呼び方で呼ばれています。ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルスなどが有名です。
症状は、突然の嘔吐で始まり、約1日位はムカムカが続きます。嘔吐に続いて下痢が見られることが多く、3、4日~1週間位続きます。赤ちゃんでは、下痢が長引くこともあります。ロタウイルスの場合酸っぱい臭いのクリーム色~白色をした下痢が見られ、だんだん水のような下痢になります。発熱はあまり見られませんが、時に高熱を伴うこともあります。
治療の中心は、脱水を防ぐためのこまめな水分補給、安静、整腸剤内服などの対症療法となります。嘔吐した場合は、しばらく胃腸を休め、5~10ccをちびちびと飲む、「少量頻回」の方法で水分を摂りましょう。嘔吐が続く時は、我慢しないで医療機関を受診しましょう。
症状がなくなってからも感染後2週間程度は便にウイルスが排出されています。症状が落ち着いてからも、手洗いをしっかり行うことが大切です。
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