台風「山竹」深刻な被害状況 死者ゼロは市民意識の高さ
先ごろ香港を襲った台風「山竹」の被害状況が明らかになってきている。紅磡ではオフィスビルのガラス100枚以上が吹き飛び、暴風にさらされた室内の被害が甚大なため、出勤停止措置をとる企業もあるという。
被害の大きかったオフィスビル「ハーバーフロント」では管理会社が清掃員を派遣し、飛び散ったガラスや書類などの片付けにあたった。同ビルに入居する保険会社では職員の安全のため出勤停止を通知し、自宅業務を許可しているという。「まるで戦場のようだ」と状況を形容した経営者は「書類も全て吹き飛ばされてしまったが、データのコピーをパソコンに保存していたのが幸いだった。回復に少なくとも一週間はかかる」と語った。
一方、天文台の林超英前台長が22日(土)ラジオ番組に出演し「これだけの被害の中、死者が出なかったのは世界的ニュース。香港の住宅安全度、市民の警戒意識の高さによるもの」と評価している。(9月23日)
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