実業家の李嘉誠氏が引退表明 一代で築いた伝説の大富豪
不動産や「香港電燈」「ワトソンズ」などを傘下に持つアジア最大の企業集団「長江実業」グループ主席の李嘉誠氏が3月16日(金)、5月19日(土)をもって現役を引退することを表明した。事業は長男で長江実業董事総経理兼副主席のヴィクター・リー(李沢楷)氏が引き継ぐことを併せて発表している。
李嘉誠氏は1928年、広東省潮州出身。40年代に両親とともに香港へ移民後、50年代にプラスティック造花「ホンコンフラワー」で得た巨大な利益を元手に、不動産投資に転身。住宅やホテル経営のほか電力会社「香港電燈」や日用品の「ワトソンズ」「パークンショップ」「豊沢電器」、通信の「ハチソン」、「新城ラジオ」など、香港市民生活に不可欠な事業を展開。海外企業による中国への投資に陰りが出た1989年にもあえて事業投資を行い、その後の大きな発展につながった。
アメリカ「フォーブス」誌の世界富豪ランキングで長年香港のトップを独走。一代で巨額の富を築いた「李嘉誠」の名は、アジアの大富豪の代名詞となっている。(3月16日)
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