ホコチューNo.30「Mayu’s Kitchen & Co.」代表  フードコンサルタント、シェフ、野菜ソムリエ・フードアナリスト Picquot 岡田 真由子さん(2018.1.15)

No.30(2018.1.15)香港の中心でアノ時を語る(ホコチュ―)


「Mayu’s Kitchen & Co.」代表 フードコンサルタント、シェフ、野菜ソムリエ・フードアナリスト

氏名:Picquot 岡田 真由子(ピコ オカダ マユコ)

経歴:香港在住1年半。高校時代からカナダに留学、北米や欧州、日本で働くも、料理好きだったことから一念発起して、仏のコルドンブルーにて仏料理を学ぶ。卒業後は仏外務省の料理人として腕を磨く。2012年から料理教室運営と出張料理人として仏、香港で現職。

2018年 大好きな料理で世界中を渡り歩く

世界中で自由に学ぶ

学生時代にカナダに留学しそのまま金融系に就職した岡田さん。東京やロンドンで順調にキャリアを積んだ。もともと料理好きだったこともあり退職後の休暇を利用して、軽い気持ちでフランスの名門料理学校「コルドンブルー」本校の門を叩いた。ここから料理の世界にどっぷりハマることになる。「コルドンブルーはプロのシェフを目指す人たちが集まるところ。毎回シェフ達が料理の手際良さ、味、盛り付け、完成度を評価するため、良い材料や、お鍋の奪い合いなどがありましたね。」と笑いながら当時を振り返ってくれた。同校を卒業後、日本でレストランに勤めていたが、恩師が一本の電話をくれる。「フランス外務省の料理人の話がある、興味があるか?」。二つ返事で仏国に戻り、フランス料理の頂点とも言える、名誉ある外務省の料理人となる。日本人も女性もほぼいない世界だったが、繊細で細かな技術を要する、ガルニチュールのセクションで活躍する。

2010年 仏外務省の料理人時代に

料理で仏文化を広める

仏外務省の厨房経験。それはフランスが誇る世界一の食材やワイン、本物の料理、VIP達へのおもてなし、に毎日触れられたことが、貴重な財産。」と岡田さんは振り返る。退職後もその時の人脈から、プライベートパーティーの出張料理の依頼が続き、出張料理と料理教室の「Mayu’s Kitchen & Co.」を始めたのだ。

16年に夫の海外赴任で来港するも農業大国のフランスに比べ、食材を輸入に頼る香港の現状に驚いた。「香港でフランス料理は敷居の高い特別な料理だと思われがち。でも毎日家庭で気軽に食べられているフランス料理もあるので、身近に手に入る食材を使い、おしゃれな普段着のような感覚で多くの人にフランスの家庭料理を伝えていきたい」と今後の夢を語ってくれた。

常に、前しか見ていない底抜けの明るい人柄が、彼女の料理にも表れ、多くの人たちを幸せにているのだろう。

 

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