政府が旅行業界に現金支援
業界は根本的対応を求める
香港政府は10月23日(水)、業績が落ち込む旅行業界救済のため「旅行社現金支援計画」を行うと発表した。この計画で、旅行会社は旅客ひとりにつき100~120㌦、1社につき上限500人、最高6万㌦まで現金補助を受けることができる。対象をツアー団体客のみとするかは、各旅行会社で決定が可能だという。
旅遊業議会の黃進達主席は「9月の入境団体数は50%以上減少、出境者数もこの4ヶ月減少を続けている。クリスマスの旅行も出足が弱い」と状況を説明。旅行会社の多くは「補助があっても旅費の割引はしない」と表明した。
香港入境団旅行社協会の呉光偉主席は「支援でこの数カ月の損失を補うことはできない」とし、上限の撤廃や、申請手続きの簡素化を希望している。 香港旅行社株主協会の葉慶寧会長は「無いよりまし」と言い、根本的な旅行業界救済には、旅行者が安全だと感じられる街づくりが先決であり、数百㌦の割引では訴求力は低いと指摘した。(10月24日)
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