手をつなぐ男性同士の広告
「逆差別」「不道徳」と抗議
キャセイ航空の「Move Beyon」キャンペーンで、男性同士が砂浜で手をつなぐ広告が物議を呼んでいる。この広告は香港国際空港やMTRが掲示を拒否したが、抗議をうけて一転掲示されるなど、紆余曲折を経ている。
立法会の梁美芬議員は5月26日(日)記者会見を開き、「広告は道徳的ではなく、大企業がなんらかの圧力に屈した」と指摘。企業は社会的責任を担い、広告内容を精査する必要があるとし、取り下げを求めた。
梁議員はさらに、「香港では性的マイノリティ差別条例や同性婚も法化されていない。『逆差別』が繰り返されれば、社会に亀裂が入る」と主張する。広告掲示を拒否した企業に対しなんらかの政治行動があったことを「萎縮効果の表れだ」と厳しく批判し、「伝統的な価値観をもち、沈黙を守るひとたちも、いずれ声をあげなければならないだろう」と意見をのべた。また、自由党深水埗区の李梓敬議員も「企業が圧力で決定を翻しては、LGBTの覇権になりかねない」と憂慮し、「父親として、子供たちにこの広告を説明するのは難しい」という。(5月27日)
こんな記事もよく読まれています
最新情報をお届けします