医療コラム:肺炎はワクチンで予防できる?

 

肺炎はかぜと違って症状が重くなります。
肺炎球菌ワクチンを接種しておくと、肺炎などの感染症を予防できます。

 

肺炎の主な症状は、せき、発熱、たんなど、かぜの症状と似ているため、肺炎は“かぜをこじらせたもの”と考えられがちですが、肺炎とかぜは違います

肺炎は、細菌やウイルスなどの病原体が、肺胞(酸素と二酸化炭素のガスの交換を行う場所)に感染して炎症を起こします。息切れ、黄色~緑色の痰、38度以上の高熱などの症状が長く続き、一般的なかぜよりも症状が重くなります。息が浅くなる、呼吸が速い、ぐったりする、食欲が無いなどの症状は気付きにくいため、肺炎だと気づかないまま悪化させることがあります。

予防接種やワクチンと聞くと、乳幼児だけのものと思いがちですが、感染症を予防するために大人にも必要なワクチンがあります。

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症(肺炎など)を予防するワクチンです。接種しておくことで、ワクチンと同型の細菌による感染症を予防する効果があります。

バランスのいい食事や適度な運動、うがい・手洗いなど、できることはたくさんありますが、予防接種もご自身でできることのひとつです。気になる方は是非お問い合わせください。

 

 

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