ホコチューNo.35「KADOKAWA HONGKONG LTD.」General Manager太田 友樹さん(2018.5.21)

KADOKAWA HONGKONG LTD.

General Manager

氏名:太田 友樹(オオタ トモキ)さん

経歴:新卒で角川書店に入社し「東京ウォーカー」編集部、電子書籍事業を経て、海外事業部門へ。2013年台湾に赴任、2017年11月より香港で現職。「香港ウォーカー」等の訪日インバウンド事業、繁体字の書籍販売事業を展開している。

現地スタッフが望む 働きやすい会社に

 

3つの出会いから出版社の編集者に

仏文学への関心から、東京外国語大学フランス語学科に入学した太田さん。この大学時代に大切な出会いが3つあった。

一つ目は、人生の伴侶となる妻。二つ目はその妻となる彼女と、東京を巡りながら感じた、ニューオープンする施設や、お店など、日々変化する都市の動きの面白さ。

三つ目は19歳の時に青年誌で見つけた、アメリカのロックミュージシャン「ブルース・スプリングスティーン」のアメリカ公演の読者レポーター募集という企画。応募原稿の審査で見事選ばれた太田さんは、ニューヨークへ。取材記事は青年誌に掲載された。記事への反響から「活字を通じて発信することって面白いな。」と感じたそう。

そうしたことから卒業後は出版社の角川書店に就職。希望が叶い、人気の「東京ウォーカー」の編集部に配属、東京の情報を発信する編集者となった。その後、企業のカスタムマガジンの編集や、電子書籍の開発などのデジタル事業も手掛けた。

台湾赴任時代

多様性の中で働く面白さと心得

海外事業を立上げた役員の講演に感銘を受け、2013年、海外事業部門へ異動。新規事業立上げのために台湾に赴任をした。

台湾赴任中には「ひまわり運動」に遭遇した。若いスタッフが仕事終わりで、立法院の前で座り込む姿を現場で見た太田さんは「自分たちのアイデンティティを自分の手で守らないといけない。この切迫感は、現在の日本人には持つことのできないもの。日本人と違うのだから、日本式の押し付けだけではない配慮と尊重が必要。」と改めて思うようになったそう。

台湾での経験を活かし、香港でもスタッフとの関係は良好そうだ。「現地のスタッフが円滑に仕事をできるようにするのが、私の一番の役目だと思っています。皆にも、僕をうまく使って下さい、と言っています。日系企業といっても日本のためだけではなく、現地で働く人のために会社がありますからね。」この姿勢は駐在員のロールモデルの一つになるかもしれない。

 

 

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